秋の季寄せ

 


北海道の気象と生活実態を基盤として

8月中旬〜10月下旬を秋としている。

☆印は一般の歳時記に登載されていない

北方独自の季語である。


時候

    秋.初秋・八月.立秋・  残暑・新涼・ 二百十日・九月. 葉月・
     
    秋彼岸・ 晩秋.十月.長月.秋の日.秋の暮.秋の夜.夜長・

    秋麗.秋澄む.・爽やか・身に入む.うそ寒.朝寒.夜寒.秋深し・

    暮の秋・行く秋・秋惜む.冬隣.九月尽.仲秋. 
天文

  秋色.菊日和.秋晴・ 秋の声.秋の空.天高し秋の雲.鰯雲・

  月. 盆の月.待宵.名月・良夜・ 雨月・ 十六夜・寝待月.

 後の月.星月夜・ 天の川・ 流星・色なき風.初嵐・  颱風・ 

 野分・鮭颪.雁渡し.秋の雨. 秋時雨・稲妻・秋の虹. 露・ 

 霧・ 露寒. 秋の夕焼.釣瓶落し.
地理

 秋の山.山粧ふ・花野.刈田・ 落し水・  秋の水・水澄む.

 秋の川.秋出水・秋の湖.秋の海.初潮.秋の潮.

生活

 秋袷.菊膾・いくら(はららご.すじこ).氷頭膾.新蕎麦・  

 新米・夜食.とんぶり.新酒・濁酒.温め酒.秋灯・ 秋扇・秋簾.

 菊枕.灯籠.冬支度.秋耕・案山子・鳥威し・稲刈. 稲架・ 新藁.

 籾殻・豊年・凶作・藁塚・ 夜なべ・豆引く.大豆干す.菱取る.

 初猟.烏賊干す. 月見.菊人形・虫籠・茸狩り・秋思・ 夜学.

 コンバイン.サイロ詰め.
 
行事

 終戦記念日.敬老の日.赤い羽根・文化の日.七夕・盆.迎え火.

 茄子の馬.墓参.灯籠流.踊.盆休み.門火・ 精霊舟・硯洗・   

 墓参・ 流灯・地芝居.秋祭.

動物

 鹿.蛇穴に入る. 渡り鳥・小鳥.燕帰る.稲雀.鵙.鵯.懸巣.

 鶺鴒.(せきれい).椋鳥(むくどり)・ 啄木鳥(きつつき)・雁.

 落鮎.鰍.秋刀魚(さんま)・太刀魚(たちうお).鮭・花咲蟹.

 毛蟹.メフン.秋の蝿.秋の蝶.秋の蝉.蜩(ひぐらし)・ 

 法師蝉・鈴虫・ 馬追・ 蟋蟀(こおろぎ)・蓑虫・邯鄲(かんたん)・

 蟷螂(かまきり)・虫.蜻蛉(とんぼ)・草雲雀.飛蝗(ばった).

 蟋蟀(きりぎりす).螻蛄(けら)鳴く.蚯蚓鳴く.放屁虫’(へひりむし)


植物

 木槿(むくげ)・芙蓉.秋の薔薇.藤の実.桃.梨.柿.林檎.葡萄.

 栗.胡桃.紅葉・初紅葉.薄紅葉.焦紅葉.黄葉.黄落.楓.

 桜紅葉.ななかまど.新松子(しんちぢり).木の実.朴の実.

 一位の実・団栗.檀(まゆみ)の実銀杏.桐の実.山椒の実.

 木天蓼(またたび)蔓梅擬.ぐみ.たらの花.通草(あけび).

 カンナ.朝顔.鶏頭.鳳仙花.鬼灯.菊.西瓜.南瓜.秋茄子.

 馬鈴薯.貝割菜.唐辛子.稲.玉蜀黍.(とうもろこし).  

 馬黍(デントコーン).蕎麦の花.新小豆.胡麻.蓮の実.

 破蓮(やれはす).秋草.草の花.草の穂.草の実.草紅葉.

 末枯.萩.薄.蘆の花.厚岸草.葛の花.藪からし.野菊.

 狗尾草(えのころぐさ).藪虱(やぶじらみ).秋薊.桔梗.女郎花.

 男郎花.吾亦紅(われもこう).水引の花.釣船草.竜胆(りんどう).

 露草.秋の麒麟草.コクワ.吊花.ハマナスの実.ハスカップ.

 菱の実(ベカンベ).鳥兜(附子ぶし).大反魂草.山母子.

 赤のまんま.ガマズミの実.茸.松茸.天狗茸.煙茸.

 ☆晒菜升麻.



木村敏男編集 にれ発行所 「北の歳時記」より